日本人の果物消費量は、先進国の中では最低基準で、欧米諸国の1/3~1/2程度で極めて低い水準なのです。 〈国連食糧農業機関「FAOSTAT」: 2011年〉(注:ワインを除き、スイカ、メロン、イチゴを含む。皮、芯を含む) 国が定めた「食事バランスガイド」でも毎日果物を適量(200g)欠かさず摂るように心がけることとされています。 色々な200gの目安の量を見てみると、意外と多くないことが分かります。ぜひ生活に果物を取り入れてみてください! 果糖は砂糖以上の甘さを感じますが、エネルギー量は他の糖と変わりません。またくだものは脂質をほとんど含まないため、エネルギー量は同じ重さのショートケーキの1/6程度です。 〈出典:「七訂 日本食品t標準成分表」〉 最近の研究によると、りんごを1日に1.5~2個(360g~480g)3週間食べると、血液中の中性脂肪酸の量に変化がでることが明らかになっています。 中性脂肪酸が多い人は減っていますが、少ない人では逆に増え、基準範囲の中間値(90mg/dl)に近づいた人もいます。 りんごは中性脂肪酸を単に減らすはたらきではなく、中性脂肪を正常化する作用があり、適度な脂質を保つはたらきがあるのではないかと推測できます。 〈出典:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所〉 みかんを毎日3~4個食べる人と、1~2個程度食べる人、毎日は食べない人とでは、みかんを多く食べる人ほど、β-クリプトキサンチンの血中濃度が高まり、骨粗しょう症発症リスクは減ることが分かっています。 〈出典:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所〉