くだもの辞典
デコポン
来歴

不知火は、1972年に農林水産省果樹試験場口之津支場(現果樹研究所カンキツ研究口之津拠点)において、清見に中野3号ポンカンを交雑して育成された品種です。1978年に初結実して注目されましたが、当初は玉揃いが悪くて奇形果が多く外観が不良であったため、品種として選抜されるには至りませんでした。しかし、食味が著しく優秀だったため、熊本県等の産地で評価され、普及しました。

本品種は、農林水産省による地域系統適応性検定による正規の選抜過程を経ずに、新種苗法の制定で厳しく管理される以前、何らかの経路で育成場所から直接産地へ流れ、増殖されたものです。

品種名の「不知火」は熊本県で命名されたもので、商品名のデコポンは熊本県果実農業協同組合連合会が商標登録しているため、商標の利用許諾を得た出荷者のみが使用できます。2006年日本園芸農業協同組合連合会が、初出荷の日の3月1日をデコポンの日と定めました。

主産地 日本の主産県

全国の生産量は、4万4千トン(2012年)で、中晩生かんきつ類の中では、これまで一番多かったいよかんを抜いて初めて第一位となっています。

旬の時期

おおむね加温栽培で12月初めから、無加温栽培で1月から、露地栽培で3月からの出荷で、2〜4月が出荷最盛期です。5月で出荷はほぼ終了となります。

おいしい果実の選び方

おいしいデコポンは、見た目はなめらかできめが細かくダイダイ色の濃いもの。デコがあるものとないものがありますが、樹勢(樹の勢い)が強いものや、花の時期が高温の場合デコが出やすく、デコのあるなしは食味とは関係ありません。

食べ方のポイント

デコポンは、皮がむきやすく、袋も柔らかいので、
そのまま食べることができます。

貯蔵方法

貯蔵性が高いので、温度が高くならず、
風通しの良いところに置くと良いでしょう。

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